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ナース指導者が教える 新人看護師の最初の1年間で頑張ってほしいこと 褒められるコツ

ナース指導者が教える 新人看護師の最初の1年間で頑張ってほしいこと 褒められるコツ

今回は現役ナース指導者が教える、新人看護師の最初の1年間で頑張ってほしいことと褒められるコツを教えます。新人ナースは全てが初めてで、実習とは違い一職員として働くことはとても緊張します。1年間は短くて長いものです。1年間スタッフみんなで育てようとする雰囲気や頑張ってほしい、続けて欲しいという気持ちは全ての指導者スタッフも思っています。それをブログを見て少しでも味わって欲しいと思っています。よかったらご覧ください。

新人看護師の1年間

新人看護師1年間4月から新人研修があります。病棟の仕組みや病棟案内、病棟配属発表、感染・事故対策・スキンケア・NSTなどの委員会の取り組みの説明、看護技術研修、夜勤導入研修があります。病院は感染・事故対策・スキンケア・NSTの委員会が設立されており、スタッフそれぞれ5年目くらいになると委員会の所属になります。その担当者により説明があります。NSTというのは栄養アセスメントを行い、褥瘡予防などを行うことで栄養士や各部署で問題点を解決して患者の栄養状態を検討していきます。看護技術研修は、バイタルサインやシーツ交換・清拭・陰部洗浄・導尿やフォーリーカテーテル挿入・採血・注射・点滴などです。基礎を全体研修で習い、その後病棟でのマニュアルにそって見学・見守り実施・自立となります。病棟ではOJTと言われる、実施項目をピックアップしてそれぞれに担当者がつけられ各病棟で担当者がマニュアルにそって指導を行います。その後見学・実践となります。1年間の前半で看護技術を取り組み自立を目指します。また部屋持ち1人から行い記録も見守り実践して自立となります。新しい技術には積極的に参加し、看護技術のチェック表にそってできることを増やしていきます。7月くらいになるとできることも増え、夜勤導入に向けて部屋持ち患者を増やして優先順位を学びます。複数観察できるようになったら夜勤導入となります。夜勤導入では救急も理解しないといけないため病棟での新人看護師によるシミュレーション、救急発表も行われます。

プリセプター制

新人看護師には必ずプリセプターが付けられます。3年目以上のスタッフですが新人看護師の相談相手であり1年間指導をしていきます。プリセプターも指導をすることで成長できます。プリセプターの上に教育担当者というプリセプターを指導するベテランスタッフがいます。スタッフみんなで新人を育てるため、ベテランスタッフが集まり新人看護師に合わせて指導方法を検討していきます。

新人振り返りのファイル

新人は入職後毎日実施の振り返りを行います。振り返り後プリセプターや担当指導者にコメントをもらい、自分の行ったことを振り返り、学びを深めます。新人研修の中でもリフレッシュ研修や半年の振り返り、一年の振り返り研修もあり、他の新人の様子など話し合う場を作ったり、病棟の様子と新人全体の様子も知ることができます。ファイルの中に夜勤導入前のチェック表があり、できていない項目は夜勤前に実施を行い、夜勤導入をするようになっています。夜勤導入になると振り返りは1週間ごとに期間が延びます。入職後は1ヶ月ごとに目標を立てて実践していくのですが夜勤導入後は数ヶ月ごとに目標を決めて実践して月末に評価します。定期的に管理者に提出して看護部に提出され新人教育がきちんとされているかの評価もされています。

夜勤導入から後半

夜勤導入から後半

夜勤導入から後半も新人研修は行われますが、他職種や検査科など他部署研修が多いと思われます。夜勤導入前に日勤で複数患者を受け持ち優先順位の付け方を学びます。それを夜勤で活かすことができるように繰り返して行います。患者の重症度や転倒・転落の危険性に伴うもの、 抗生剤の時間処置など間違えないようにきちんとスケジュールを立てて行うことを訓練します。1年間プリセプターはついており、2年目になるとプリセプター制は終了となります。日勤でも1人受け持ちを入院から退院まで受け持ち、その後看護計画の立案や、評価なども実践していきます。病棟によってはOPE出しやOPE後の処置も自立できるように何度も実施していきます。なかなか病棟で行われない輸血や胃ろう造設、VFなどは積極的に参加をします。

1年間で頑張って欲しいこと

現役新人指導者をしていますが何度もプリセプターをしており教育担当者も経験しています。1年続けられることがすごいと思いますし、精神的ストレスは大変なものだと思います。1年間続けて違うと感じる人もいますし、無理と思って退職される人もいます。2年目以降になれば病棟にも慣れて、ストレス解消方法も見つけて退職する人は少ないと思いますが、まずは1年続けることを頑張って欲しいと思います。今は新人看護師をみんなで育てようとしており、優しく教えなさいと指導されています。それはすぐ辞めてしまうからなのですが、辛くなった時にやりがいを思い出すことが大切です。やりがいとはなぜ看護師になったかを思い出すこと、それを克服することでやりがいを感じることができます。そのようにして今では20年以上も看護師を続けられていますのでコツを学んで欲しいです。

褒められるコツ

人間は誰しも褒められたいと思います。今は厳しく育てられて、けなされて伸びる人は少なく、新人もすぐ辞めてしまいます。褒められたいと感じることもあると思いますが、今ナース指導者である私が新人褒める内容を教えたいと思います。

  • やる気があること
  • 自己学習をきちんとしていること
  • スタッフや患者への言葉遣いがきちんとされていること
  • 振り返りの内容を改善させていること
  • 指導された内容をきちんと振り返りをしていること

やる気があることや自己学習をきちんとしていることは教える方にとってもやる気を出させます。今までの経験でやる気がある人は伸びていくスピードも早く、いつの間にか自立していることが多いと感じられます。学ぶことに振り回されると手に負えなくなりマイナスに考えてしまうため一つずつ早めに行っていくことが大切です。またスタッフへや患者への言葉遣いがきちんとしていることは人に対して印象が良く感じます。声かけしやすく、いい印象があることでいい関係性ができるように感じます。振り返りを毎日行いますが、指導者も指導内容を記入することがあり、その指導されたことが次回の実施場面で改善されていると、指導者も新人の成長ややる気を感じて積極的に関わるようになります。

最後に

今回は新人看護師の1年間の研修や病棟での取り組みをお伝えしました。病院や病棟で学ぶ内容に違いはあるかと思いますのでマニュアルを見ていただけるといいかと思います。まずは1年間を続けること、大変だと思いますが乗り越えて欲しいです。スタッフはみんなで育てるようになっています。何かあるときはプリセプターが一番の相談相手なので遠慮なく相談してください。私でも大丈夫ですよ。インスタグラムやエックスもしています。気軽に相談してください。ナース指導者あこログ。

別のブログで新人1年間、プリセプター、プリセプティーについて夜勤導入について載せています。よかったらご覧ください。
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