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ナース指導者が教える 部屋持ちと受け持ち看護師の違いとは?

ナース指導者が教える 部屋持ちと受け持ち看護師の違いとは?

看護師を行う上で一日受け持つ部屋持ちと受け持ち看護師を決めて患者さんの入院から退院までを受け持つやり方があります。それぞれの特徴と何を行うかを伝えたいと思います。

部屋持ち看護師とは

看護師が1日業務を行う中でどこの部屋を見るかを決めています。1日受け持つ患者や部屋を決めて処置やケア、患者さんの状態観察を行います。A,Bチーム制になっていることが多く、チームリーダーの下にチームメンバーが部屋を4から8名受け持ちます。土日やスタッフが休んだ場合は人数が増える場合もあります。

チーム

看護師の1日の業務について別のブログを作っていますのでよかったらご覧ください。

ナース指導者が教える 看護実習のオリエンテーションで伝える日勤業務1日の流れ
看護師23年目、実習指導や子育ての様子を楽しくお伝えするブログです。看護師の1日のスケジュールを書いています。お悩みの方もこれを見て明日への励みになっていただけると嬉しいです。

受け持ち看護師とは

部屋持ちに対して受け持ち看護師とは入院から退院までの担当です。スタッフ1人に対し2名から4名となることが多く、受け持ちが日勤でいる場合は部屋持ちにもなることがあります。

入院から退院まで行うこと

入院

入院は受け入れ担当がアナムネ聴取を行うことが多いですがその後の入院診療計画書のご家族の説明など家族対応は受け持ちが行うことが多いです。受け持ちが休みの場合は部屋持ちに依頼する場合もあります。

入院1週間後

カルテ整理を行います。入院受けのスタッフが情報整理、看護計画立案を行なっているのでそれが正しいのか内容の確認と細かな対応についてカルテの掲示板に残したりします。入院診療計画書がきちんとご家族へ説明されているかも確認します。主治医とご家族との面談にて病状説明もされたかを確認し治療の方向性を確認します。入院1週間でカルテがきちんと記録されているか情報の空欄がないかなども確認します。

入院2週間後

入院2週間後に中間カンファレンスが行われます。入院からの経過と治療方針、退院後の生活など変更の可能性があればカンファレンスにて情報共有を行います。他職種との連携で情報共有を行います。中間カンファレンスの患者予定が受け持ちであれば情報をカンファレンス用紙に記載します。

入院3週間後

退院までの方向性が決まれば、あとはリハビリの経過を見てADL(日常生活動作)上昇できるように日常の入院生活でも関わりを持つようになります。例えばADLをリハビリと相談し統一した対応にできるようにスタッフに伝達します。または内服も自宅退院のため本人管理へ移行できるようにしていくなどです。また退院調整になったり現在のADLを退院先の施設やケアマネージャーに伝えたりするために看護サマリーを作ることも行います。

看護サマリーとは

看護添書とも呼ばれ、入院するきっかけや入院中の経過、ADL、内服、退院後に気をつけて欲しいことなどを看護計画にそって書いたものです。これを看護の情報として提供します。

退院が決まったら

退院が決まった後は退院チェック表にそってカルテ整理と看護サマリーの仕上げ、退院療養計画書と呼ばれる退院後について主治医が書いた気をつけること、退院処方、退院日の確認、ご家族へのお知らせなど受け持ちが行います。

受け持ち看護師で気をつけること

  • 患者さんの経過にそってカルテ整理を行なっていく。
  • 退院先や経過をきちんと把握する。
  • カルテも整理し他のスタッフに未記入を依頼する。
  • 書類も期限も把握
  • ご家族や患者さんの関わり関係性を作る

などがありま

患者さんの経過にそってカルテ整理を行なっていく

入院後すぐに担当が分かればカルテ整理を行い、看護計画が合っているのかを確認する。看護計画は入院受けのスタッフが記入しているので自分で見直す必要があります。

退院先や経過をきちんと把握する

入院元から退院先が変わる場合もあり、今の患者の現状も理解して把握することが大切です。退院元から聞かれた際にわかるようにしておきます

カルテも整理し他のスタッフに未記入を依頼する

カルテ整理をしている際に未実施、未記入を見つけることがあります。他のスタッフに記入依頼をしますがなかなかしてくれないスタッフもいるので口頭で伝えカルテ整理をしていきます

書類も期限も把握

入院後1週間でご家族へ説明しサインをいただかないといけない、入院診療計画書や退院支援計画書などあります。その書類がきちんとご家族へ渡せるように受け持ちは書類の作成から説明ができるように管理を行います。そのためにはきちんと把握することが必要です。

ご家族や患者さんの関わり関係性を作る

ご家族や患者さんにとっての相談相手として受け持ちがいるのできちんと自己紹介を行い、不安に対して話をしたり、他職種へ伝えて不安が解決できるように関係性を作っていくことが大切です。

最後

受け持ち看護師は入院から退院までのきちんと治療できるように患者さんに関わり、退院後の生活も考慮した関わりが必要で、受け持ちの情報はきちんと把握することが必要です。対応しにくい患者さんに関しては上司に相談して解決していくことも望まれます。見ていただきありがとうございました。

入院と退院について別ブログにて書いていますのでよかったら参考にしてください。

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