ナース指導者が教える 激務や看護師人間関係で疲れた時に見てほしいこと
看護師は2交替や3交替で勤務交代して業務しています。看護師の人数も多く、男女や年齢も様々であり、経験年数も性格も色々のためスタッフそれぞれに合わせて仕事をしている状況です。毎日の勤務で患者だけでなくスタッフにも合わせないと業務ができない状況になります。スタッフに合わせ続けて連勤が続き休みが少なくなると人間関係で疲れてしまうことがあります。どういう時に疲れるのか、疲れた時の対処方法を書いていきたいともいます。
看護師の2交替・3交替勤務とは
看護師は病院で働いていることが多く24時間体制で患者を観察しています。その中で急変時の対応や認知症の対応、入退院受け入れ、家族対応、オムツ交換、処置をしています。2交替とは日勤と夜勤、3交替は日勤、準夜勤、深夜勤で対応しています。
2交替とは
日勤は8時30分から17時までの勤務で日勤帯ではバイタルサイン測定、食事介助、清潔ケア、ナースコール対応、検査出し、入退院対応、処置、点滴、内服介助などがあります。夜勤帯は17時から次の日の8時45分までであり、時間帯は病院によって多少誤差があります。日勤スタッフは15人程度で入浴がある日や土日祝日でも人数に違いがあります。夜勤スタッフは2名から3名でその中で1名介護士や介護福祉士が入ることがあります。
3交替とは
3交替は日勤帯と準夜帯と深夜帯で日勤時間は8時30分から17時までの勤務で準夜帯は17時から8時間、深夜帯は0時から8時間、病院によって時間のずれはあります。日勤帯と夜勤帯の人数は2交替と変わりないです。時間が短いのがいいですが夜間に帰宅したり、出勤したりするため体調に不調をきたしたり家族との関わりが少なくなる場合が多いです。総合病院は3交替であることが多く忙しい、ストレスが多くなり、退職する場合も多いと感じます。
看護師の仕事が激務と感じるところ
- 仕事量が多く、時間内に終わらず残業となるが残業代は出ないこともある
- 急な入院、退院対応があり、受け持ちを持つと看護サマリーや退院準備も必要
- 急なオペ出し、急変対応で残業となる場合もあり、心身的に負担
- スタッフの急な休みにより勤務交代もあり対応に自分の用事がなくなる
- 連休の有給取りにくい
- 3交代になると夜出勤、帰宅となり家族との時間がなくなる
- 急な子供の発熱に休みの連絡をするが休みを急には取りづらい
仕事量が多く、時間内に終わらず残業となるが残業代は出ないこともある
仕事量は限りなく、勤務時間は決まっているが終わらないことが多い、サービス残業に移行することが多い。急変対応などは残業手当許可される場合もあります。記録に時間がかかり残業となる場合があるので午前中に記録を書いて上手にこなすようにしています。
急な入院、退院対応があり、受け持ちを持つと看護サマリーや退院準備も必要
受け持ち患者を持つことが多く、退院が決まると退院準備として看護サマリーも必要となります。また家族対応や病状説明の対応など、準備も受け持ちがすることが多いです。急な入院は時間帯も決まっておらず、残業に移行する場合があります。
急なオペ出し、急変対応で残業となる場合もあり、心身的に負担
総合病院や救急対応している病院は急なオペ出しがあったり、急変対応する場合もあります。急変の場合は時間帯が長引き勤務帯が交代する場合は次の勤務に変わりますが、記録などで残業する場合はあります。
スタッフの急な休みにより勤務交代もあり対応に自分の用事がなくなる
夜勤帯はスタッフの急な休みにより勤務交代も必要となります。本当に旅行に行っている場合などは交代できませんが多少の理由だと交代許可してお互い様に進んで交代しています。
連休の有給取りにくい
連休の有給が取りにくいですが、どうしても旅行に行く際は許可されます。また今は有給は使うようになっています。病院によっては取りにくかったり、取りやすかったり差があると思います。
3交替になると夜出勤、帰宅となり家族との時間がなくなる
3交替になると帰宅する時間が夜間であり、家族との時間が少なくなります。生活状況によって勤務形態は変更できるので子供が小さい時は調整していました。
急な子供の発熱に休みの連絡をするが休みを急には取りづらい
急な子供の発熱に対して休みの連絡して休みますが連休は取りづらく、自分の家族に子供を見てもらわないといけません。子供が小さい時はこのような状況が何度もあります。インフルエンザなど長期間自宅療養しないといけない場合は休み調整を行います。今は管理者に調整を依頼して対応してもらえることが多いですが何日も休むと申し訳なく辛い気持ちになります。
看護師の人間関係で感じること
看護師の人間関係では女性だらけで辛いイメージがあります。上司との関係、男女の関係、ベテランと新人の関係など色々あります。
- 上司との関係
- 男女の関係
- ベテランと新人の関係
これらについて私の経験から実際をお伝えしたいと思います。
上司との関係
上司へはきちんと報告・連絡・相談をしたり看護師しての役割を行えていれば問題はないと思いますが、看護師さんによってはそれでも関係性が悪いと思っている人もいるかもしれません。お互い人間なので合う合わないこともあると思います。
男女の関係
看護師は女性だけではなく男性もいます。女性の中で働くことはきついこと、男性看護師も女性に気を遣っています。お互い男女は個性を尊重して対応しています。男性だから、女性だからと今の時代は言うべきではなくそれぞれを尊重することで問題なくお互い助け合って仕事をしているように思います。
ベテランと新人の関係
ベテラン看護師は看護師の経験も長く対応力もありますが新人は仕事になれず、一日仕事を終えるだけで精一杯です。ベテランはそれをわかっていますので新人に対しては注意したり指導することはあっても怒ることは現代では望まれません。ベテランの忙しさで対応の仕方が変わることはしてはいけないと思います。精神的に自立した関係で新人とも関わり、優しく指導し教えることが必要なのです。今の新人は辛いとすぐ辞めてしまうと言われています。看護師でなくともいいとすぐ感じてしまいます。看護師という仕事の素晴らしさを教えて感じてもらえる指導をしないと新人も成長できません。ベテラン、新人のそれぞれの関係性をどのようにしたらいいのかそれぞれが考えて関わることが必要です。新人指導方法は病棟でカンファレンス内で話し合いが行われます。その中で統一した指導を行うことは新人教育の中でとても必要です。ベテランもそれを知って関わることが大切だと思います。
人間関係で思うこと
私が人間関係で思うことを載せています。基本が守るとは上司の関係性を築くために報告・連絡・相談や病院内で決められたことは守るということです。何人もスタッフがいる中で人間関係はお互い様です。それをお互いが知ることで揉めることはなくなります。新人に対してはみんなで育てるという意識が必要だということも念頭において関わるといい関係性ができると思います。また男女看護師の関わりは協力して行うことが求められます。
最後に
激務や看護師人間関係で疲れた時に見てほしいことを挙げましたがそれぞれの思うところはたくさんあると思います。まずは納得できないことを他者に話して共有して共感してもらい気持ちを落ち着かせることも必要です。気持ちを落ち着かせた上でどうしたらいいのかを考えていくことが大事となります。よろしければ参考にしてください。
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