ナース指導者が教える 看護あるある3K・9Kとは
今回は看護師あるある3K、9Kについて言われておりますがそれでも看護師になりたいと思われている方は多いです。そのように心配に思われている方へそれでも看護師のなにがいいのかをお知らせしたいのでよかったら見てください。
看護あるあるといえば
看護師あるある3Kとは
- 看護師の仕事は3Kと言われています。
- 3Kとは「きつい、汚い、危険」と言われています。
- しかし今は9Kと言われています。
①きつい
②汚い
看護師はオムツ交換や痰の吸引、ドレーン廃液処理というように医療行為の中でも汚染部ちに関わる業務が多くあります。感染源なものを扱うこともありますが、研修のもと感染対策を行っており清潔、不潔の区別を行いながら看護業務を行っています。感染対策の研修は入職時や就職後継続的にあります。
③危険
看護の現場では常に危険と隣り合わせです。飛沫感染や血液感染といった感染リスク、あるいは針先事故のような危険もあります。感染対策は②汚いでも言ったように研修を行い、病院内で統一した対応を行うことで感染防止を行うことができます。患者が暴力的になったりハラスメント等の危険もありますが、その時は医師に相談したり、管理者に相談しきちんと対応できるようにしています。
④給料が低い
一般的に給料が高い職種と言われていますが、実際に看護師として働いている方々からすると仕事の割に給料が低いと感じている方が多いようです。私も23年看護師をしていますが、昇給が少ない、地域によって給料は違いますが仕事量が多く、危険も伴っている割にはサービス残業も多く仕事内容に似合っていないと感じることはよくあります。離職率もこのようなことに関係しているのではないかと感じています。看護師は必要な職種であるので他の病院の給料が高ければそちらにすぐ移行して給料に似合った仕事をしたいと考える人がとても多い印象です。夜勤の回数で給料も決まるので夜勤に制限がある人は給料は低くなりますし、稼ぎたい人は夜勤を多く希望している印象があります。
⑤規則が厳しい
所属する場所によって異なりますが規則は厳しい職場は多いです。例えば、染髪を禁止にしていたり、制服の色は指定、靴下や、靴など指定している場所もあります。最近は私の病院では靴や靴下は自由となりました。少しずつ働き方が変わってきている印象があります。
⑥結婚が遅くなる
厚生労働省の「年齢別未婚率・有配偶率」データによると看護職の有配偶率は20歳から24歳までが4.2%、25歳から29歳までが24.3%、30歳から34歳までが46.9%,35歳から39歳までが56.5%でした。40歳までに結婚しているのは約半分の割合で有配偶率が7割を超えるのは40代半ばです。一方一般女性の有配偶率は20歳から24歳までが10.4%、25歳から29歳までが38.2%、30歳から34歳までが62.7%、35歳から39歳までが72.4%と、40歳になるまでに約7割の人が結婚しています。
⑦化粧がのらない
化粧が乗らない原因は、乾燥や肌荒れですが、看護師は夜勤で眠れない日があり生活も不規則になりがちです。疲れて帰ってきているのでメイク落としたスキンケアができない時は乾燥や肌荒れによって肌のキメが乱れてしまい、化粧が乗らないことはあります。
⑧薬に頼って生きている
看護師は人手不足もありなかなか休めない現状があります。体調不良がある際は多少の体調不良であれば薬を飲んで出勤します。休むとスタッフに迷惑をかけるという意識があるので体調不良が起きないように体調を整える意識を持っているように感じます。全面的に薬に頼ることはありませんが早めに受診をしたり、対処したりはしていると思います。
⑨休暇が取れない
休暇は希望にて2個など、病院によっても違いますが取れます。人手不足に伴い、休むことでスタッフに迷惑をかけるのでそれ以上の休暇は取りにくいと思います。急な休みなど体調不良時は休みますが、体調を整えるように意識してなるべく無理な休みは取らないようにしています。
看護師あるあるいい話とは
こんなに上記で看護師の9Kはマイナス面を主張しています。ではなぜ看護師になる人は多いのかを考えてみました。
看護師になりたい人とは(求人情報サイトにてアンケート)
- 手に職をつけたかった
- 身内や知り合いに看護師がいた
- 看護師に憧れていた
- 自分が看護師にお世話になった
私が看護師になりたかった理由
家族や自分の入院など大変な思いをして今の看護師という職業についている人も多いと思います。私は母のなりたかった職業でもあった看護師を勧められ、促された後看護師の雰囲気に興味を持ち、憧れを抱くようになりました。また、小学校の保健係りで消毒など怪我の処置することに興味を持ちました。また怪我をして病院へ行った時に包帯をされたり注射をされる様子を見てやはり看護師が行っている人を看ることに興味を持ちました。
なぜ9Kなのに看護師になる人は多いのか
- 手に職をつけたかった
- 身内や知り合いに看護師がいた
- 看護師に憧れていた
- 自分が看護師にお世話になった
とアンケートがあったと思います。看護師がいいと思った理由はそれぞれです。
「ありがとうございました」と言ってくださるご家族様や患者さん,感謝される仕事はやりがいがあります。これがあるので9Kがあっても頑張ることができると思います。
最後に
「やりがい」があるから辛いことがあっても頑張れる。それは壁にぶち当たった際にやめるという選択肢が揺らいだ際に引き留める理由となります。誰しも一回は辞めたいと考えるぐらい仕事は過酷です。私は何度もやめたいと考えたことがありましたし、今でも考えます。でも続ける理由の「やりがい」が消えなかった。それがあると思います。経験年数を重ねるたびに「やりがい」は大きくなり、それも感じています。だからこそ今悩みがある方にみんなが辛いそう思っていること、なぜ看護師がいいのかということ、続けているのかを知ってほしいのです。辛い、辛いと言いながらまた仕事に行きます、そしてまた成長できることを期待します。これからも続けていきたいと思います(^^)ありがとうございました。
別ブログにて看護師のやりがいや看護師のうつ予防についても書いていますのでよかったらご覧ください。
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