ナース指導者が教える 新人退職での離職率と辞めたい理由とは
新人退職について(看護師離職率)
2020年度看護師離職率(2021年調査):新卒採用者:8.2% 既卒採用者14.9%2021年度看護師離職率(2022年調査):新卒採用者:10.3% 既卒採用者16.8%引用サイト:日本看護協会
新人看護師がやめたいと思う理由
仕事内容
「仕事内容が思った以上にハードだった」「自分が思っていた看護観を仕事量のハードにて行うことができない」「入職したイメージの看護師の仕事内容と実際のギャップに自分の看護ができないと感じた。」仕事内容の責任の重さに耐えれなくなった。継続的な学習ができなくて病棟の業務についていけなくなった。夜勤や早出に責任の重さを感じた。急変にあたり対応できないと感じた。インシデントにあたり不安になった。
人間関係
スタッフとのコミュニケーションができず人間関係者の構築ができない。仕事がハードな上に成長できないことから指導者との関係性が悪くなる。家族、他職種とのコミュニケーションができない。
給与条件
高収入であると思われたが新人であり、業務に見合った待遇でないと感じた。他の病院の給料の方を優先した。
辞めないように指導者が行っていること
- プリセプターが声かけを行い悩みを聞き、定期的に仕事に対しての不安を確認する。
- 他のスタッフへの指導状況を確認する。
- インシデントを起こした場合の対処法を本人と話し合う。
- 仕事がハードになっている場合の自分のやり方を伝授する
- 新人同士の話しやすい環境を作れるようにたの新人に声かけて悩み相談をする場を作る
- 男女でも違いはあるので男子同士で話す機会も作る。
- 仕事量が増えすぎていないか現状を本人へ確認する。
- 残業なども協力して行う。
このようにそれぞれのプリセプターに話を行ってもらいながら話すやすい環境を作り、悩みを解決できるようにしていますが、現状は精神的な病気になることもあるので励ましでは対応できないこともあります。その時は休職という形になりますのでその後どのように復帰できるかは新人次第になります。スタッフでできることはしっかり行えるように病棟でもスタッフが集まって話し合い統一した対応を行うようにしています。
新人の現状 (私の病棟では)
4月より指導開始してきましたが、本人より退職の報告がありました。
せっかくここまで頑張ったのにという気持ちが強くあります。新人も同じだと思います。悩んで出した結論だと思うので私も納得するしかありません。
退職日の月に夜勤導入は決まっていました。仕事量も多くなりハードになっていたと思います。報告・連絡・相談はできており、きちんと対応できる真面目なスタッフでしたがとても真面目であるためかインシデントが続くと辛い症状を見せていました。眠れない状況になると健康面に支障が出るので体調を整えるように促しましたが退職するという決断に至りました。
新人に対して思うこと
今まで頑張ったことを認め、違う環境にいくことで悩みも減るかもしれません。人生長いので自分にあう環境に行って頑張ってほしいと思います。それを本人へ伝えありがとうございましたと返答があって少し気まずそうにしていました。
こんな内容はどこの仕事でもあると思います。今は自分に合う環境で仕事ができる時代いくらでもやり直しはできると思ってほしいです。プリセプターとして新人の悩みを聞きますが聞くだけでは解決できていないのではと感じています。それを解決するためにはどうしたらいいのか、自分だったらどうして欲しいのかと考えて関わるようにしていきたいと思います。
楽しく仕事ができることが一番なのでなぜ看護師がしたいのかなどを考えると少しはやりがいを感じ続けることができるのではないかとも思います。看護師を続けることに辛さを感じないように関わっていきたいと思います。
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