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ナース指導者が教える 看護師夜勤はきつくないか?(地域包括ケア病棟)

ナース指導者が教える 看護師夜勤はきつくないか?(地域包括ケア病棟)

看護は夜勤があります。夜勤は長い勤務となり負担は大きいです。私の病棟は地域包括ケア病棟ですが、夜間も入院受け入れを行っています。夜勤での状況を書いています。よかったら参考にしてください。

夜勤の時間帯について

準夜は16時00分から0時30分まで
深夜は0時15分から8時45分まで
夜勤は2交替ですが、勤務希望などにより準夜、深夜別のスタッフにて勤務する場合もあります。時間は上記の内容ですがそれより早く出勤して情報収集を行うので30分から1時間前には来ています。現在は前残業を減らす方向となっていますので出勤時間は30分前にくるスタッフが多いです。

現在の病棟の紹介・地域包括ケア病棟

私の病棟は地域包括病棟(60日期間限定入院)
夜勤業務は看護師三人

今後異動することがありますが今は地域包括ケア病棟に勤務しています。

地域包括病棟とは:急性期治療を終了し在宅、施設へ退院するには退院後の生活がすぐ行えない患者に対して入院中に在宅支援など方向性を決めてリハビリを行い、その患者に合った生活ができるように生活相談員が在宅後のケアマネージャーや施設、家族と相談を行いながら早期に在宅復帰支援を行う病棟。

60日と期間が決まっているので、患者層は2ヶ月以内に変わります。自宅にて独居の方や自宅にて老老介護の方で自宅で生活できない方、施設で発熱した方、食思低下した方が多いです。また自宅で転倒して骨折、その後整形外科にて手術し、リハビリ目的にて来られた方もいます。2泊3日で施設で行えない、輸血や胃瘻ボタン交換、フォーリーカテーテル交換目的にて入院される患者もいます。

夜勤の状況・実際

地域包括病棟での夜勤についての状況、実際を書いていきます。私の病棟は入院期間60日と決まっているので患者さんの入れ替わりが多いです。上記で示した通り2泊3日の人もいます。患者層は寝たきりと言われる患者さんもいますが自立しており元々独居にて生活されている患者さんもいます。けして高齢患者さんだけではありませんが現在は超高齢化社会となっていますので、70歳以上の患者さんが多いように感じています。日勤はバタバタしていて、入退院も頻回、夜勤も入院受け入れが多くあリますが、日勤ほど忙しくはないように感じています。夜勤の入院は施設からの急な発熱での入院が多いです。私の病棟の夜勤は三人の看護師で行っています。固定チーム制ですが、三人でチームを分けて患者さんを見ています。

夜勤の流れ(準夜)

  • 日勤からの申し送り
  • 申し送り後夜勤者同士でカンファレンス(打ち合わせ)処置の漏れを防ぐためにカンファレンスをします
  • 日勤終了後→夜勤へと変わります(夜勤へ変わる前に30分休憩)
  • 夜勤ラウンド部屋を周り異常がないか確認
  • バイタルサイン測定(状態の把握)
  • 夕食配膳
  • 夕食後薬を配る、自分で飲めない方は介助にて内服
  • 下膳後バイタルサイン
  • オムツ交換・体位交換
バイタルサインとは・・・バイタルサインとは「生命の兆候」のことで「脈拍」「呼吸」「体温」「血圧」「意識レベル」の5つがバイタルサイン
体位交換・・・自力で体の向きを変えられない方の体の位置や向きを変える介助のこと
  • 22時消灯
  • 消灯後1時間おきラウンド
  • 転倒する危険性もあるので入眠状況を確認しにいきます
  • 23時 体位交換 フォーリーカテーテル挿入中の方尿破棄
  • 0時すぎ深夜勤交代の場合 交代まで記録にて終了
フォーリーカテーテルとは・・・尿道留置カテーテルのことでカテーテルを尿道から膀胱内へ挿入し持続的に尿を排出させること

夜勤の流れ(深夜)

  • 2時間交代にて休憩
  • 1時間おきラウンド
  • 急変時の対応
  • 入院受け入れ(時々地域包括ケア病棟、一般病棟の場合)
  • 胃ろう施行(朝)
  • オムツ交換(必要時)・体位交換
  • フォーリーカテーテル尿破棄
  • バイタルサイン
  • 時間処置(血糖測定、食前採血、検尿)
  • 夜間ポータブルトイレ移乗、トイレ歩行見守り、介助
  • 転倒時の対応

このような内容を夜間行っています。毎日状況は違うのでその都度対応しています。それ以外に物品請求や検査の確認も行っています。下にわかりやすく表にしています。

安全管理についてブログを作っているので参照してください。

ナース指導者が教える 夜勤の転倒転落予防・離院に対する安全管理とは
看護師23年目ナース指導者が教える夜勤での認知症、夜間せん妄患者に対する夜勤の安全管理の方法を書いています。病院によっては安全管理のやり方に違いはあると思いますが参考にしていただけると嬉しいです。

 

夜勤

夜勤での患者さんの急変の様子

夜勤では患者さんの急変があります。日勤業務内でもありますが夜勤で起こることが多いと感じています。患者層は高齢でもあるので急に心停止が起こる場合もあります。急変の場合は心臓マッサージ、アンビューマスクにてCPRと言われる。一次救命、二次救命を行いますが、患者さんによってはCPRを希望されない、ご家族もいらっしゃるので入院時に確認をされている場合はその意向に沿って対応します。入院時に急変時の対応の話をされていない場合もあるのでその時は救命を優先します。

急変にあたる場合は夜勤内で終わらない場合もあるので休憩はなくそのまま残業となる場合もありますが患者さんの命優先であるので、それに対しては何も思いません。自分の気づきや介助によって患者さんが助かる方が嬉しく感じます。

自宅帰宅での様子

準夜で帰る場合は0時30分まで勤務にて1時過ぎに帰宅することが多いです。私は子供がいてシングルマザーなので子供たちは最近は待っているというよりは夜更かしして起きていることが多いです。夜なのに夜食を食べて今日の出来事を振り返ります。夜帰ると次の日休みなのでテンションは上がっていますが、体は疲れ果てています。各個人にて状況は色々だと思います。深夜で帰る場合は8時45分にて終了ですが食事介助にて時間が過ぎる場合もあります。

次の日の様子・現状

朝早く目が覚めます。何するかなと思いながらまずは子供たちが残した洗い物、夜は疲れていてできないことが多いです。子供達が学校の場合は弁当を作ります、その後コーヒーを沸かしゆっくり過ごします。掃除や片付けを始めて、YouTubeをみながらブログ修正を行いますが、なかなかうまくできず昼になります。休みは一日しかなく次の日実習指導開始となることが多いので昼からはゆっくりしています。前までは家で資料作ったりすることもありましたが、なるべく仕事場で終わらせるようにしています。

私はシングルマザーで子育てもしています。そちらのブログもありますのでよかったらご覧ください。

ナース指導者が経験したママナースとシングルマザーが使用した手当と10年後思うこと
看護師23年目、実習指導や子育ての様子を楽しくお伝えするブログです。看護師、シングルマザーにて子育ての状況を書いています。お悩みの方もこれを見て明日への励みになっていただけると嬉しいです。

 

夜勤について感じていること

今まで夜勤で困ったことはたくさんありますがまあなんとかなるさでどうにかなってきているのであまり焦ることもしません。でもあまりにも夜勤での仕事量が多くなると回らなくなるので早め早めにするようにしています。夜勤終了後帰宅する時は急変ナースコール対応で歩き回っているのでヘトヘトです。

時計
夜勤は怖くはありません。忙しいですがあっという間に終わります。最初は不安はありますが今は不穏患者さんがいる時のみの不安となりました。やはりスタッフの人数が少ないのでそれに対応できるかの不安はありますが、なんとかなるというのが現状だと思います。

夜勤のスタッフが気の合うスタッフだととてもやりやすいのはありますが、夜勤で悩みなどは聞けるタイミングでもありますので初めてや関わりの少ないスタッフに対しては、その機会に聞いて、指導者として悩みを解決できるように努める、そのようなこともしています。
悩み解決のブログも作っています。よかったらご覧ください。
ナース指導者が教える 看護師入職からベテランになるまでの悩み解決方法とは
看護師23年目、実習指導や子育ての様子を楽しくお伝えするブログです。お悩みの方もこれを見て明日への励みになっていただけると嬉しいです。

最後に

読んでいただきありがとうございました。看護師は病院の患者さんを守る必要な存在です。患者さんを守るためには急変に対応したり、安全対策もとても必要です。それを理解してスタッフは夜勤を行っています。誰もが少ない人数で対応できるか不安があると思いますがみんなの協力で成り立っていることを夜勤をすることで気づくことができます。今後も夜勤をすると思いますが体にはとても負担があるので無理はせず継続していきたいと思います。しかし急変を終えて助けることができた時の嬉しさ、達成感はまだありますのでそれを皆さんに経験していただけると継続できるのではないかと感じています。

看護師のやりがいと地域包括ケア病棟での新人看護師の夜勤の様子のブログもありますのでよかったらご覧ください。

ナース指導者が思う看護のやりがいとは
看護師23年目、実習指導や子育ての様子を楽しくお伝えするブログです。看護はやりがいのある仕事です。やりがいとは何か、お悩みの方もこれを見て明日への励みになっていただけると嬉しいです。
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