ナース指導者が教える 新人看護師へ行う 地域包括ケア病棟での夜勤指導 自立へ向けての流れとは
私はナース指導者をしています。4月より新人指導が始まり、新人研修、採血や、点滴指導、複数患者の受け持ち、優先順位、記録方法など一つずつできることを増えていき、複数患者の観察、優先順位、救急対応が理解できるようになったら夜勤の導入になります。今回は夜勤での新人指導について書き、新人さんをどのように指導しているか、自立へ向けての流れを伝えたいと思います。
1年間の新人看護師の流れとは
1年間新人看護師は研修から始ま、病棟ではOJTと言う病棟研修があります。OJTでは病棟の看護師が担当者を分けて項目ごとに指導を行います。その後部屋もち1人から開始し8人以上受け持ちます。優先順位がわかるようになったら退院、転出、転入、入院まで行います。救急の研修、夜勤の研修を終え、8月、9月頃に夜勤導入となります。
地域包括ケア病棟での夜勤指導とは
地域包括ケア病棟とは60日期限の入院期間があり、早期退院を目指して治療やケアを行う病棟で、他職種連携がないとそれを実現できません。看護師だけで夜勤を行う場合もありますが、介護福祉士、介護士を夜勤に入れている場合もあります。看護師2名か、3名で行います。夜勤指導としては前日までの夜勤のオリエンテーションを行い、報告・連絡・相談を意識して行ったり、夜勤での当直医師や管理当直への報告の仕方、仕組みを学びます。受け持ち人数も多いため内服や点滴の間違いが起こらないように確認もしっかり行います。夜間は消灯するので転倒・転落も起こりやすく、ナースコール対応もテキパキ行わないといけません。救急対応として急変も起こったり、災害への対処法も知っておく必要があります。
夜勤自立へ向けての流れとは
夜勤導入開始からの流れとして1回目の夜勤はプリセプターとともに夜勤に入り見習いを行います。2.3回目からは見守りで夜勤を行います。4回目以降は自立可能であれば自立となりますが、新人の頃から到達度をチェックするファイルの中に夜勤導入のチェック表があり、夜勤導入前と夜勤実施後にチェックをして全部理解できれば自立可能と判断されます。
ナース指導者から新人看護師へどのように指導しているのかを教えます
指導者は新人看護師に夜勤を頑張ってほしいので成長させるために一つ一つ丁寧に教えます。昔は怒っているイメージもありましたが現在は教えることを重要視します。きちんと理解できるような指導方法で教える努力をしています。チェック表があるので1年間の流れと、本人の成長具合に合わせて夜勤も進めている状況です。日勤業務で複数患者の看護が足りなくて夜勤導入できなくても必ず8.9月に夜勤導入ではなく、自立度に合わせて業務を増やしたり夜勤導入も決定していきます。
最後に
夜勤は複数患者を受け持ち、予測した動きも必要となります。それを夜勤導入で指導し学んでいきます。新人看護師は夜勤に入るまでは「不安」と言っていますが1年すぎると顔つきも変わり看護師として一人前になっているイメージです。ナース指導者は新人看護師が一人前になることを望んでいますので快くこれからも教えていきたいと思っています。新人看護師への夜勤の指導方法と、自立への流れを理解していただけると嬉しいです。
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