ナース指導者が教える実習カンファレンスとは 褒められる進め方と心構えを教えます
実習では毎日実習カンファレンスが行われます。カンファレンスは全ての実習で1日1回設けられています。そのカンファレンスで意見を言い合い、テーマの内容を話し合い、学びの共有をします。それがある、ないでは学びの深さが全然違います。実習の学びをみんなで共有しあった方がいい実習だったと思うことができるはずです。今回はいいカンファレンスだったと褒められるコツをお伝えしたいと思います。
実習でのカンファレンスとは
実習カンファレンスとは実習1日目から毎日行われる話し合う場です。内容は実習で学んだこと、全体像の発表、看護問題・看護計画の発表、地域包括ケア病棟では他職種連携について、母性看護学実習、精神科看護学実習、成人Ⅰ、Ⅱ、緩和ケア病棟実習、小児看護学実習、デイサービス、施設、訪問看護の実習目標によってテーマに違いがあります。
カンファレンスの参加者
- 看護大学や看護専門看護学校教員
- 病棟や施設での指導者
- 実習の学生
カンファレンスでの学生の役割
学生は司会と書記に分かれており、司会は30分内でカンファレンスを進めていきます。学生同士の意見交換がスムーズに進むようにしていきますが、初めての実習では進め方が分からず意見のみの発表となります。それに対し指導者や教員がカンファレンスの進め方を指導し繰り返してカンファレンスを行っていくにつれて充実した話し合いとなります。書記はきちんと話し合った内容を共有できるように記録に残します。タイムキーパーも兼ねている場合もあるので指導者や教員も意見が言えるように時間配分をしていきます。
カンファレンスが良かったと褒められる進め方
司会者はカンファレンスを上手に進められるようにカンファレンス前に打ち合わせるといいかと思います。学生たちにきちんと意見を出してもらうこと、こういうカンファレンスにしようと話し合って始める方が実際カンファレンスでの話し合いも充実し、いいカンファレンスだったと褒められます。
カンファレンスを行う上での心構え
カンファレンスは話し合い、実習でのそれぞれの経験を情報共有する場です。何を話していいのか、最初は恥ずかしいように感じることもありますが、しっかり自分の意見を言うことがとても重要なのです。それぞれの意見を通じてきちんと実習で学べているかも指導者や教員は知ることができます。また意見に対して、共感できるなどの発言をすることもとてもいいと思います。
最後に
今回は実習カンファレンスは何をしたらいいのか、褒められるカンファレンスをするための進め方、心構えをお伝えしました。実習はたくさんありますので何について話し合われるのかは実習の目標にもよります。それぞれの実習での学びを得るためにカンファレンスはとても有効です。自分に経験できていない内容でも他の学生が経験し発言することで学びの共有ができるからです。学びを共有するためには意見をきちんと言い合うこと、それを共有できるようなカンファレンスの進め方が必要となります。また心構えも必要となります。司会、書記という係も全員の学生に順番にあたり、学生それぞれがみんなの意見を聞くこと、学びを共有することを意識できます。実際実習カンファレンスを行い経験しないと分からないかもしれませんがこのブログを参考にしていただけたら嬉しいです。見ていただきありがとうございました。
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