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ナース指導者が教える 新人が入職後行うプリセプター制度、OJT、新人研修とは?

ナース指導者が教える 新人が入職後行うプリセプター制度、OJT、新人研修とは?

私はナース指導者をしています。新人指導も毎年行っており、先輩看護師(プリセプター)と教育担当者も行っていました。プリセプターは看護師経験年数3年目から5年目でなることが多いと思います。毎年新人看護師入職し、一人のプリセプターが決まります。今回は看護師入職後行うプリセプター制度、OJT、新人研修について書きたいと思います。

プリセプター制度とは

プリセプター制度とは:プリセプター(先輩看護師)がプリセプティ(新人看護師)をマンツーマンで教育・指導やフォローをすることを指します。(職場により異なる場合もあります。)プリセプターには主に着任から3年以上の経験を積んだ看護師が任命されます。職場によって異なるものの、プリセプター制度には約1年間の期間で行うことが一般的です。プリセプティ(新人看護師)はプリセプター(先輩看護師)から看護師としての仕事(業務)を教わることになります。新人の看護師が入職したばかりの初期の段階からプリセプター(先輩看護師)がつくことが効果的とされています。

プリセプティという言葉も自分がプリセプターにならないとわからないと思います。私もプリセプターになって制度があることを知りました。入職は毎年4月となりますが、毎年新人指導を行なっています。

成長

一年を通してプリセプターが指導を行うことで新人は一人前になります。

私の病院の状況

今の病院に就職し10年となります。看護実習指導から新人指導もしています。新人看護師のみなさんの性格も育った環境もそれぞれです。今は女性だけでなく男性も増えてきています。成長するスピードも違うため新人看護師のメンタルや進歩状況を考慮しながら指導する必要があります。看護学校や大学で教わった内容は一緒ですが環境は違うため病院に入職したらその病院のマニュアルに合わせた指導をする必要があります。

 

白衣

私の病院での1年間の指導内容を別のブログにて書いているのでよかったらご覧ください。下に詳しく載せています。

看護大学と、看護専門学校の違い

授業・実習について

看護大学:座学が中心となり実習や研修の機会が少ないところが特徴です。一般教養の授業でも単位を取得する必要があるため、興味のない分野の勉強もしなければなりません。

看護専門学校:専門学校では特定の分野に特化した授業を行っており、研修や実習も多いため即戦力として活躍できる能力を養えます。

看護大学と看護専門学校を比べると若干違いを感じます。即戦力があるかどうかの判断には役に立つ情報かもしれません。それ以外はあまり変わらない印象です。
それぞれの即戦力に違いはあると思いますが、新人研修では同じ内容の研修を行います。

新人研修内容とは

新人集合研修(私の病院の場合)

私の病院では新人看護師は入職後、配属が行われた後新人集合研修をします。2時間くらい研修時間がありますのでその中で新人教育担当者が研修を行います。

新人集合研修の内容

  • 病院の仕組み
  • 事故安全対策(転倒、転落、インシデント)
  • 感染対策(手洗いの仕方、手指消毒、エプロンの付け方、感染ごみ一般ごみの分け方)
  • スキンケア(ポジショニングの仕方)
  • 採血・点滴・NST(食事介助・口腔ケア)
  • 移送移乗
  • 導尿・フォーリーカテーテルの挿入方法
  • シーツ交換・オムツ交換
  • 救急
  • 夜勤研修
  • リフレッシュ(半年後)
  • 他部署研修
時期によって研修の内容が変わる場合もあります。毎年検討が行われます。

 

OJT

OJTとはOn the Job Training(オンザジョブトレーニング)の略で職場の上司や先輩が、部下や後輩に対して実際の仕事を通じて指導し、知識、技術などを身につけさせる教育方法のことです。

私の病棟では集合研修後、病棟でスタッフを研修係りとして振り分けOJTを行います。OJT項目は各病棟によって違いますが、月によって達成目標が決まっているので目標に合わせて実技の自立を目標にOJT(病棟研修)から見学⇨実施を行っていきます。それぞれのスタッフが意識をして指導を行うのでみんなで育てていこうという病棟内の意識づけができます。

OJTの内容

  • 採血
  • 点滴・注射
  • 導尿・フォーリーカテーテル交換
  • スキンケア
  • 車椅子移乗・移送
  • 入浴介助
  • 手術出し
  • 入院、転入、退院対応
病棟の専門分野にて状況は違いがあると思います。

 

新人指導チェックファイルについて

新人指導のチェックファイルは入職時の研修で説明があり、使用開始となります。1年間使用していきます。

  • 1年間の目標
  • 1年間の予定表・それぞれの月で達成目標
  • 基礎技術チェック表
  • 1日の実施項目・振り返り・指導者の助言
  • 月末の振り返り・次月の目標
  • 夜勤の導入前のチェック表
  • 1年後の振り返り
プリセプターと新人看護師はお互い声かけ合いファイルの記入を行っていきます。

教育担当者の面談

私の病院ではプリセプターの指導者として教育担当者がいます。教育担当者が3ヶ月に1度新人看護師に面談を行い、状況を把握していきます。把握後、新人看護師の悩みや進み状況、問題点などをプリセプターや指導を行うスタッフへ伝達し統一した指導が行えるようにします。またいき過ぎた指導がある場合はプリセプターへの指導が行われます。教育担当者は管理者へ進み状況を報告し管理者の指導が行われます。

プリセプター

教育担当者はプリセプターを指導できるようなスキルがないとなれません。私の病院では新卒委員会の担当者がなることが多いと感じます。

新人指導方法

怖い看護師、指導者さんに当たったなど私が学生や新人の頃はありました。今はやめるという選択肢をなるべく減らしてほしいので指導者も研修を行い実習生や新人にあった指導を行います。今の実習生や新人はどのような方か、今の時代はどういう傾向の実習生や新人がいるかなど研修は必須です。指導者も研修をしないときちんとした指導もできません。

学ぶ

実習中や新人研修をしている間に人間関係に苦しむ方もいます。それにいち早く気づき声かけしていることが望まれます。指導者だけでなく病棟スタッフの関わり方も大事なので病棟スタッフにもいい環境を作ってもらうように指導します。そうすることで育てやすい環境を作ります。自分のプリセプティは今日は何をしているのか。明日の勤務は❓など気になります。

指導はきちんと行いますが、続けることができなくなり退職する選択をされる方もいます。その時は自分がもう少しするべきことがあったのではないかと感じます。また、退職せず1年頑張り2年目成長した際、私も嬉しく感じます。1年間続けるように指導することはとても難しく感じます。難しいですが指導者は成長する姿を見たいのです。それが私にやる気をもたらすので今も指導を続けることができます。

 

最後に

新人だけが頑張るのではなく指導者もお互い頑張らないといけないと感じます。色々その時の状況にて指導の仕方は変わることもありますが、まずは1年間新人が仕事を辞めることがないように関わっていきたいと思います。プリセプターは一年間新人と関わり色々な悩みの相談を受けて乗り越えることができるように関わっていきます。たくさんつまづくこともあると思いますが、みんなで育てていきますので前を向いて進んで欲しいと思います。今回見ていただいた内容を詳しくした別のブログを書いていますので見ていただくと嬉しいです。見ていただきありがとうございました(^^)

別にブログ作ってます。よかったら参考にしてください。
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看護師23年目、実習指導や子育ての様子を楽しくお伝えするブログです。プリセプター編、ナースの新人指導について書きました。指導をして悩みはたくさんあります。お悩みの方もこれを見て明日への励みになっていただけると嬉しいです。
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