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ナース指導者が教える 看護師業務で必要な報告、連絡、相談とは 

ナース指導者が教える 看護業務で必要な報告、連絡、相談とは

今回は看護師業界の中でも必要と言われる報告、連絡、相談についてを書きました。実習でも業務でも必要な内容となりますので不安に感じる方やわからないと思われる方は見てください。

ホウレンソウ:報連相とは

報連相とは「報告」「連絡」「相談」という3つの言葉をまとめた用語。病棟での看護師は大勢の患者を見ています。その中できちんと患者を観察するために固定チームという仕組みで動いています。固定チームをきちんと起動させるには報告、連絡、相談がとても必要です。

固定チーム

報告とは

リーダーへ自分が行っている事柄や状況を伝達します。病棟での看護師体制は固定チームなためチーム内にチームメンバー、チームリーダー、チーム外に総リーダー、その上に管理者がいます。看護師の体制を情報を伝達し、活用させるため、報告が必要となります。

私の病院での実例

Aチームの患者A氏が熱を出しています。38.0度を確認。

ここですることは

Aチームメンバー→チームリーダーへはA氏の発熱を報告

チームリーダー→総リーダーへ報告

総リーダー→主治医へ報告

急変など急な処置がいる場合は先に主治医へ連絡する場合もありますがチームの連携も必要となりますのできちんとしたチーム内の報告が必要になります。

主治医検査指示→総リーダー

総リーダー→チームリーダーまたはチームメンバー

指示が出た場合は総リーダーからチームへ指示が降りてきます。その後指示に基づき検査後抗菌剤の点滴などの処置が行われます。

連絡とは

連絡とは状況をリーダーや管理者へ伝達します。状況などを知らせることです。

私の病院での実例

スタッフのBさん、発熱にて本日は欠席すると病棟に連絡し、管理者へ報告します。次の日、熱は治り受診後インフルエンザも陰性にて問題なく出勤したと再度管理者へ報告しました。

自分の状態にて業務を欠席しないといけない場合は連絡が必要になります。報告と同じような内容にもなる場合があります。

相談とは

相談とは自分では判断できない内容をチームスタッフやチームリーダー、総リーダー、管理者へ相談することです。総リーダーや管理者は主治医へ相談したり、他部署に相談することもあると思います。

私の病院での実例

例1)患者C氏、明日に退院したいとのこと。急な退院希望にてチームリーダーへ相談し、その後主治医へ相談となります。主治医は病態も落ち着いているため退院許可となりました。

例2)管理者へ自分の勤務形態を相談、休みの相談など自分自身の相談もきちんと行います。

業務を行う上で相談がとても必要になります。

報告連絡相談での悩み

  • 相手が怖くて相談ができない
  • 今相談するのか後で相談するのか悩む
  • このぐらいないなら報告しなくてもいいのでは
  • 報告するタイミングがわからない

上記のような悩みは誰にでもあります。病棟異動や新人で上司やスタッフとの関係性ができていなかったりすると悩みは尽きません。

相手が怖くて相談ができない

スタッフによっては忙しい中だったりすると怖い表情でいる人もいて相談ができない状況にある場合があります。私も新人の時や今でも上司の表情が怖い場合、話しかけづらく相談しづらいことがあります。この場合は「今話しかけてもいいですか」と声をかけることが一番の声かけ方法と思われます。お互い忙しい、でも声をかけないといけない場合は「今話しかけてもいいですか」と話すことでワンクッション挟み相手も気にかけてくれる場合があります。

今相談するのか後で相談するのか悩む

看護師業務は忙しいと言われており、業務をしながらも報告、連絡、相談を行います。その中で内容によっては今相談する内容か後でもいいのかを悩む場面があります。

私の病院での実例

患者A氏の発熱や状態の変化に関しては午前中に報告。

患者B氏の皮膚のトラブルに関してはまずは看護師で観察し、午後に報告。

スタッフの勤務の報告や、急ぎではない場合は午後報告または上司が話せる状況か確認後に報告。

このように報告する内容によって報告するタイミングは変えています

このぐらいないなら報告しなくてもいいのでは

報告する内容によっては報告しなくていいのではと感じる時もあると思います。新人は特にあると思いますが、その時は他のスタッフに聞いてから報告するといいかと思います。報告した方がいいと意見をもらう場合もあるのでその内容を自分で判断がつけることができない場合は他のスタッフに相談してから相談することをお勧めします。

報告するタイミングがわからない

報告するタイミングについては上記でも伝えましたように内容によって報告する時間を変えたり、スタッフが忙しい状況であれば「報告をいいときにしたいのですが」など声掛けをしておくといいのではと感じます。看護実習生も実習期間内で報告、連絡、相談を必要とされますのでその際もこのような声かけの仕方をお試しするといいかと思います。実習も緊張の中報告しないといけないのですが、タイミングをつかめなくても指導者や話しかけやすいスタッフにどうしたらいいかを相談すると解決方法になるのではと感じます。

最後に

私は人見知りでコミュニケーションは苦手な方だと思います。「報告、連絡、相談」は話しかけるタイミングを必要とします。話しかける力は人見知りの私にとっても難しいことと感じます。特に看護学生や新人の頃はそれをとても感じました。「報告、連絡、相談」の重要性を自覚するとどれだけ必要か、人見知りでもしなくてはいけないこと、話しかける力をつけるなど努力でしないといけないことだと感じています。患者さんが急変、状態の変化がある場合は命に関わること、スタッフの勤務での欠席に関してもスタッフに迷惑がかかり、患者さんにも迷惑がかかるなど「報告、連絡、相談」がどれだけ必要なことかとベテランになる程自覚することが多くなりました。読んでいただき参考にしていただけたらいいかと思います。見ていただきありがとうございました。

新人教育や実習についても書いていますのでよかったら見てください。

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