ナース指導者が教える ベテラン看護師が目指す第2の人生で行う転職とは
ベテラン看護師とは5年目以上でリーダー業務、急変対応も支持できる看護師です。ベテラン看護師は5年目以上になるとリーダー業務やプリセプターとして指導したり、委員会担当となり病棟の委員会担当者として研修担当であったり、病棟の事故対策、感染、NST、教育、実習担当など行うことが多くなってきます。人間関係も支障が出てきたり退職や転職を考えるきっかけがあったりすることもあります。結婚や子育てなどもその一つです。その先に第2の人生を選ぶことが何度かあります。第2の人生について悩まれている方にどのように考えていったらいいか私の経験も含めて伝えていきたいと思います。よかったら参考にしてください。
ベテラン看護師とは
ベテラン看護師とは看護師経験5年目以上で新人指導も行え、リーダー業務も行っている看護師といえます。新人看護師の指導を行っていることが多く、プリセプターも何度も行っていると思います。10年目になるにつれて委員会も担当となり、事故対策や感染、NST、教育、記録など病棟代表として役割を担っています。女性は結婚や子育てもしていることが多く、シングルマザーである人もいると思います。その中で業務が激務になることも多く残業が続き、給料に反映されないと退職や転職を考えることが多くなってきます。
ベテラン看護師の転職とは
ベテラン看護師の転職といえば総合病院から勤務体制が自分にあった療養病院や子育て中は日勤だけのクリニックやデイケア、保育園など、何度も転職をするとスキルアップするためにケアマネージャーの試験を受けたり、認定看護師、専門看護師などを取る方もいます。またいくつか病院の転職をしたベテラン看護師は訪問看護師になることもあります。
療養病院への転職
入職時は総合病院に就職し、一年間新人研修を受けてリーダーになるまで病棟で成長できるように看護師を続けることが多いです。その中でプリセプターにになり新人指導をしたり、自分が興味ある病棟で専門的な知識を深めたりします。結婚や出産を機に総合病院から勤務調整をしやすい療養病棟や勤務体制が自分にあった病院へ転職することがあります。転職はせず、産休を取って育児休暇をとり同じ病棟や日勤だけの外来などに復帰する人もいます。そのぞれの家庭環境に合わせて勤務も調整しています。
夜勤に対応できず日勤だけの勤務へ転職
夜勤対応にできない看護師もいますのでそのときは日勤だけのクリニックやデイケア、訪問看護に転職することもあります。日勤だけの勤務は残業になりにくく、自分の体調に合わせて勤務できます。土日休みになっていることが多く、子育てしている主婦にとっては仕事しやすい状況です。クリニックは外来ですがデイケアや訪問看護はどのような仕事かわからないこともあるのでお伝えしたいと思います。
デイケアの仕事
デイケアは高齢者がクリニックに付属されているデイケアに行き、リハビリや入浴介助、昼食、レクリエーションを行います。デイサービスはレクリエーションが主体となることが多いです。スタッフが自宅に迎えに行き、クリニックまで送迎します。スタッフは看護師と介護福祉士が所属しており、クリニックの医師も体調不良時は診察していただけます。リハビリはクリニックのリハビリ担当者が行います。
訪問看護の仕事
訪問看護の仕事は高齢者の自宅に訪問して患者のケアやバイタルサイン測定を行い、医師へ報告します。必要時は医師の診察も行い、在宅医療が中心に行われます。医師の指示のもと訪問看護ステーションから看護師を派遣されて看護を行う仕組みとなっています。看護師は24時間体制で夜間も急変時に対応できるようになっています。夜間は交代でピッチを持ち担当します。
訪問看護の費用
訪問看護にはそれぞれの内容で「単位」が決められており、1単位ごとの金額に応じて料金が決定されます。介護保険と疾患によっては医療保険が伝える場合があります。地域によって1単位の金額が異なるため詳しくは訪問看護ステーションで確認が必要です。
訪問看護で受けられるサービス
清潔ケア・食事排泄の援助・バイタルサイン測定・医師による医療処置・ターミナルケア・医療機器の管理・在宅酸素・がんなどのターミナルケア・褥瘡処置・拘縮予防、嚥下機能維持のリハビリ・認知症防止ケア、アドバイス・家族の介護指導・栄養アドバイスなど、ケアマネージャーから必要な処置を医師に相談され、医師からの指示で訪問看護導入となることが多い様子です。訪問ではリハビリなどの医療従事者も一緒に訪問することも多いため訪問時にリハビリが行われます。
転職についても心構え
人生の転機はいくつかあり、その度に看護師の転職を考えることがあります。どういう勤務状況で働くか、夜勤はできるのか、訪問看護を行うかなどいくつか選択肢があり、自分にあった看護業務を選び転職します。看護師という国家試験の免許を使い、自分にあった環境で仕事をすることが大切だと思います。
最後に
看護師はいくつか人生の転機があり、これを何度か経験するたびに看護師としての経験値も上がります。看護師は総合病院だけではなく、訪問看護やデイケアなどいろんな場所で活躍できることも学ばないとわかりません。実際してみないとわからない看護内容もあるかと思うので、実際自分が合うのかを考えながら職場を選ぶことが大切です。私はベテラン看護師ですが成長意識が強く、専門看護師や認定看護師を取る選択肢もありましたが、実践することに苦難を感じ、今は看護学生や新人看護師の指導者をしています。看護師によって考え方は様々でどこにやりがいを感じるかも違います。それぞれの看護師に見合った看護業務をして生きがいを見つけたいと思います。見ていきただきありがとうございました。
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