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ナース指導者が新人から2年目看護師になったあなたのやるべき目標と実際を教えます

ナース指導者が新人から2年目看護師になったあなたのやるべき目標と実際を教えます

なかなか新人看護師から2年目後のことを教えている人は少ないのでこれを今回は伝えて皆さんの役に立ちたいと思います。今新人看護師の方は2年目になるとどうなるか、2年目以降の実際が気になると思います。2年目以降は自立となり指導者もいなくなります。その際の目標と実際はどうかをお知らせしたいと思います。

新人看護師が一年間で学ぶこと

  • 病棟の仕組みの理解
  • 基礎技術の習得(シーツ交換・バイタルサイン・清拭・陰部洗浄)
  • 採血・注射・点滴の方法
  • 夜勤の心得・夜勤の導入
  • モニターの取り扱い・人工呼吸器・ポンプの取り扱い・心電図12誘導
  • 入院・退院・転入・転院などの対応と処理
  • 皮膚処置など主治医を行う処置の介助
  • 手術前処置・手術後処置・手術出し
  • 受け持ち患者の看護・記録・看護サマリー
  • 急変時の対応を理解

これらのことが挙げられますが実際は1回見学しただけや見守り実施したが自立とはなっていないなどさまざまであり、病棟によっては手術がなく、手術出しもないということがあるかと思います。病棟配属の場所によって新人の経験度に違いがあり、同じ病棟でもスタッフによって経験回数に違いがあります。

2年目看護師の現状

2年目の看護師の現状は1年目に1回しか見学していない処置やあまり経験の少ない処置があり、自立としても1人でするには不安がある処置が多いということです。わからないこともまだあり、その際はベテランスタッフに聞きながら行うことがまだまだあります。

2年目の現状

2年目看護師が不安なこと

  • 点滴の種類と初めての点滴内容や滴下速度
  • 急に感染発生した時の感染対策・対応
  • 医師が行う処置の介助
  • 皮膚の処置
  • 初めて行う処置
  • 手術前の処置・手術後の処置・手術出し
  • 輸血
  • モニター管理・人工呼吸器・ポンプ装着・管理
  • 受け持ち患者の退院指導や他職種との関わり

経験のない処置もまだあり、経験の少ない処置も不安に感じることが多い印象です。その際も必ず、ベテランスタッフが付き添い実施します

点滴の種類と初めての点滴内容や滴下速度

点滴は患者の疾患によって違いがあります。点滴内容の違いや滴下速度も違いがあり、理解していないとしてはいけません。そのためきちんと薬剤書や薬剤師に確認して理解した上での実施になります。そのため実施する際に時間もかかります。理解して実施する癖をつけていないと大きな事故になりかねません。基本的なことは1年目から指導します。

急に感染発生した時の感染対策・対応

コロナやインフルエンザなど感染内容によって対応に違いがあります。ベテランスタッフでもきちんと理解している人は少ないため、必ず病院によってあるマニュアルを確認し対策します。対策開始は病棟の感染委員が対処方法を設定することが多いのですがそれを新人や2年目も理解しないと感染が広がってしまいます。そのためきちんと理解できるように病棟でも頻繁に勉強会が行われます。わからないことはスタッフ全員で勉強会を行い、統一した対応をします。

医師が行う処置の介助

医師の介助に主に看護師がつくことが多く、その際に2年目がつく場合もあります。何回もついていればどのように処置するのか理解し対応することができますが、処置の内容を理解していないとできないこともあり、その際は理解している看護師に聞いたり、理解できるように自分でマニュアルで確認したりして対応します。1人でできない時はわかる看護師の見守りのもと行うことも多いです。

皮膚の処置

皮膚の処置は、入院中に皮膚トラブルを見つけてそれをアセスメントして軟膏を医師に報告しますが、その皮膚の状況を看護師が理解できるかはきちんとした知識が必要です。その知識がないときちんと医師へ伝わりません。必ず医師にみてもらうことも必要ですが、緊急性があるのかないのかは看護師の判断になります。2年目は判断できないこともあり、その際はベテラン看護師に相談して判断します。

初めて行う処置

基本的に初めて行う処置はベテラン看護師と入ります。新人の時のようにベテラン看護師から「わかる?」と聞かれることも少ないため自分から「行ったことがない処置です」とベテラン看護師に伝えて見守りで処置を行うことが多いです。

手術前の処置・手術後の処置・手術出し

新人看護師の間に手術前後処置と手術出しはできるようになっていることも多いですが、病棟によっては手術がない場合もあり、その際は必ずしも新人看護師の間にできるようになるとは限らないのです。状況によっては新は新しく学ぶ内容になると思いますので指導者もしくはベテラン看護師が指導すると思われます。

輸血

輸血は18Gから20Gでのルート確保するため、スムーズにできないこともあります。ルート確保の困難や医師との確認項目など緊張する場面もあり、ベテラン看護師の見守りのもと行うことが多いと思われます。安全に行うためにも慣れてない時は見守りのもとする方がトラブルは少ないです。

モニター管理・人工呼吸器・ポンプ装着・管理

病棟では患者が重症の場合にモニター管理を行います。機械の装着や扱い方は2年目では経験は少ないと思われます。人工呼吸器やシリンジポンプ、輸液ポンプも初めて行う際は指導が入ります。指導を受けた上での実施、見守り実施を行います。これはベテランでもできない看護師がいるためきちんと勉強会を開く場合もあります。

受け持ち患者の退院指導や他職種との関わり

新人看護師は1人受け持ちを持ち入院から退院まで関わることが多いと思います。2年目からは数名患者を受け持ちます。看護サマリーを書いたり、看護計画の評価をしたりきちんと行います。また退院へ向けての指導は間に合っていないことも多く、ベテラン看護師からの指導が入ることも多いです。また他職種との関わりも行うことも少ないためリハビリへの確認事項やソーシャルワーカーとの退院へ向けての関わりなどは遅くなることがあります。受け持ち看護師として必要なことはチーム看護師から指導を受けることが多い傾向です。

2年目のやるべき目標

ナース指導者をしていますが私が思う2年目看護師の目標を立ててみました。よかったら参考にしてください。

  • 一人前の看護師として新人のお手本になる
  • 1人で行う業務が増える
  • 経験できる業務を増やしていく
  • 業務や係りなどを積極的に行う
  • 残業はせず早期に帰宅できる
  • 受け持ち看護師としての役目を果たす
  • 新人の辛さをわかっているため相談相手になる
私ナース指導者が思う2年目の目標です。一つずつ説明しますね

一人前の看護師として新人のお手本になる

2年目は指導者が付かず自立とみなされますので、人一倍頑張ろうと思っているはずです。新人の辛さも知っているためお手本として見せることを目標にしていることが多いと思われます。

1人で行う業務が増える

新人より何度も経験している処置も増え、1人で行える業務が増えます。経験値を増やすためにもできることを増やしたいと思っていることが多いです。

経験できる業務を増やしていく

これも1人でできる業務と同じように経験できることを増やしていくことが2年目としては重要と考えられます。

業務や係りなどを積極的に行う

2年目になると病棟の業務以外に係りもつけられることがあります。委員会には入らずとも委員会の手助けとなるかかりを手伝うことで病院や病棟の仕組みも理解しやすくなります。

残業はせず早期に帰宅できる

2年目になっても業務は多く、受け持ち看護師として看護サマリーを書いたり、看護計画の評価をしたりと行うことは多いと思われます。日々の業務に付け加えて行うことが多いですがなるべく残業はせず帰りたいと思っているはずです。病院ではサービス残業は減らす方が喜ばれます。

受け持ち看護師としての役目を果たす

受け持ちとして入院から退院まで患者と関わり、自分の名前を覚えてもらえるくらい関わることがとても必要です。2年目のうちは完璧には受け持ち患者との関わりはできません。退院指導や入院中のトラブルにも対応できるようになってほしいです。

新人の辛さをわかっているため相談相手になる

新人看護師の辛さをわかる2年目看護師、ベテラン看護師や管理者が求めることとして相談相手になって欲しいと思っています。辛い時自分がどうしたかを思い出して解決できる先輩になってほしいと思います。

最後に

新人から2年目看護師になると自立となりますが、不安も多くあると思います。プリセプター(新人担当指導者)もわかっており、指導が外れてもみてくれています。新人看護師はプリセプターをずっと覚えています。プリセプターも新人看護師を覚えています。お互い、いい関係であればあるほど覚えているものです。もしプリセプターが退職したり、異動になったとしても周りのスタッフがみてくれています。2年目も足りないことがたくさんあるので周りのフォローがとても必要なのです。しかし新人よりも少し余裕を持って業務を行えるように成長してほしいと思います。悩みがある方よかったら参考にしてくださいね。みていただきありがとうございました。

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