ナース指導者が教える 看護のやりがいと忙しさに辛さを感じた時の解消法
看護師にどうしてなりましたか。やりがいを夢見て看護師になりたいと思ったはずです。私も小さい頃に人の役に立ちたいと看護師を目指しました。今看護師になって思うことは忙しくやりがいなんて忘れることもあるということ、看護師の方は共感する部分もあると思います。看護師は責任感が必要で命の重さとも戦っています。やりがいを感じる反面挫けそうになることも多くあり精神的に負担も感じます。その際に看護師になってよかったと感じることは少ないと思います。辛いと感じた際にどのようにしたらまたやりがいを感じることができるかを私の経験もふまえてお伝えしたいと思います。
看護のやりがいとは
私が感じるやりがいとは看護学生の指導をしている時に思い出されます。看護学生の1年生にやりがいをよく聞かれるからであり、自分の考えるきっかけがあったからです。私が看護学生に伝えた看護師としてのやりがいとは患者さんの「ありがとう」の言葉、困っている人に役に立つことがしたい、注射がしたい、怪我をした人のケアがしたいなどたくさんあります。その中で一番の看護師なったきっかけが看護師のやりがいだと言えます。やりがいは看護師を行う上での意欲となるからとても必要なのです。忙しい時、責任感の重さに押しつぶされそうな時、辞めたくなる時、看護師としてのやりがいを忘れた時など看護師を辞めたくなる時にとても必要となります。やりがいを感じなくては看護師を続けることは辛い時があるからです。命を支える仕事が看護師と言えますし、継続することはとても大変だなことです。
忙しくなる時に思うこと
- 辛い
- 残業だ帰れない
- インシデント起こしそう
- 命の重さに耐えられない
- 急変ばかり当たる
- 委員会の仕事多い
- 研修ばかり
- 腰や膝が痛い
- 不穏者の対応についていけない
忙しい時にこれらのことを思っています。これ以外に思うこともあると思います。看護師の生活環境や働く場所で違いもあると思います。私が思う忙しさの際に思うことであるためご了承ください
辛い
何が辛いかは人によって違いがあると思います。責任の重さ、忙しさ、残業、給料が見合っていない、夜勤、辛いことを言い出したらキリがないくらいだと思います。辛さを好んで仕事をする人はいないと思います。
残業だ帰れない
残業は以前はサービス残業当たり前と言われていましたが現在はなるべく時間内に仕事を終わらせて帰るように働き方改革が職場でも行われています。急変や忙しさの状況でなるべく残業が起きないように取り組みが行われるようになりました。みんなで協力して仕事を終わらせて帰りましょうと職場で取り組まれています。
インシデント起こしそう
忙しさの中で注射や内服介助を行うことが多いのですが行うことが多く、患者スケジュールに合わせて自己のスケジュールを立てて業務を行っています。ナースコールの多さと不穏患者の対応、入院受け入れなど多くの業務がある中で注射や薬剤を使用するとインシデントやアクシデントを起こしそうな気分にもなります。インシデントを起こさないためにスタッフ2名でダブルチェックを行い予防は行っていますがその中で業務が重なるときに厳しい状況になることも多くあります。
命の重さに耐えられない
命の重さは重々にわかっていますが、看護師を行うと命の重さに患者さんを通じて向き合わされます。看護師の経験を重ねると命の重さに耐えれるようになりますが、患者さんの死に向きあうほどに新人の頃は辛く辞めたくなる時があります。
急変ばかり当たる
看護師をしていると急変ばかり当たることが多く、経験を重ねると対応力も付きますが苦手になるとその状況になれず耐えることができなくなります。時に経験が浅いと状況にも慣れず退職を選ぶこともあります。
委員会の仕事多い
5年目以上になると看護業務以外に委員会の仕事がつくことがあります。自己の業務以外の仕事が増えて残業となる場合もあります。また看護研究なども担当することが多く、仕事量が終わらすことができず残業となることもあります。
研修ばかり
自己成長のために看護師は研修に行くことが当たり前となっています。研修は病院でも自主的にも行われて、ベテランになると研修係になり行う方になることもあります。研修の準備で業務の合間に行うことがあり、業務が終わらないこともあります。
腰や膝が痛い
看護業務は医療行為だけではなくオムツ交換や入浴介助、体位交換があります。重たい患者さんを抱えたりすることも多く自己の体力もかなわない場合に自己の故障になる場合も少なくありません。病院に通いながら仕事をすることも多く自己の体の調整をしながら仕事をする現状があります。
不穏者の対応についていけない
入院患者さんは高齢者が多いため認知症や病態からのせん妄の対応をすることが多く暴言、暴力など精神的な対応できずに辛くなることがあります。せん妄や認知症には主治医や精神科受診後、屯用の内服や注射指示で安定する患者さんもいますがその対応が多いと看護師の業務に不安を感じることも多くあります。ベテラン看護師であると対応方法も熟知していますが新人看護師や慣れていないとその状況に耐えきれず退職したいと考えることも少なくありません。
看護師が辛い時の解消法
看護師業務が辛い時に考えることは早く帰りたい、辛い仕事を辞めたいなどです。今の辛い現実を辞めたいと感じます。退職するかしないかは最終手段でいいと思いますが退職前に考えることをいくつか考えたいと思います。
- 仲の良い仲間に現状を相談して話して解決する
- 管理者へ状況が辛いことを伝え調整してもらう
- 仕事量の見直し
- 残業せず帰宅する
- 自己の好きなことを行ってみる
- 自己のやりがいを見直す
- なぜ看護師になったかを考えてみる
- 休職して看護から離れてみる
- 復職しても精神的負担があれば退職してみる
仲の良い仲間に現状を相談して話して解決する
やはり自分が相談しやすい仲間と話をすることで解決することもあります。同じ職種で状況を知っている人と話す方が解決しやすいとも言えます。話すことで悩みは直接解決しなくても不安は解決して仕事には行くことができる状況となります。
管理者へ状況が辛いことを伝え調整してもらう
どうしても自己解決できない状況であれば自己の職場の管理者に相談して仕事の内容の状態、不安を解決していきます。管理者に話すことで解決することもあればできないこともあると思いますが状況を知ってもらうことは必要だと思います。
仕事量の見直し
ベテランになると仕事量が増え、それが当たり前となりやすいため負担に感じやすい状況になります。仕事量多いことを管理者へ伝えることが必要と思います。
残業せず帰宅する
なるべくサービス残業が避け帰宅できるようにします。残業することが当たり前になると辛いのも当たり前となりやすく辛い現状が続くためメンタルも低下が持続します。残業せずに帰るだけで気分は解消しやすく感じます。
自己の好きなことを行ってみる
自分が気分転換となることを休日に思いっきりしてみることで気分が解消することができます。自宅で好きな動画や映画を見ること、自由に時間を使うことでいつもスケジュールに支配されている状況を解消することができます。
自己のやりがいを見直す
自己のやりがいを辛い時に見直すことは難しいと思いますが私が忙しい中実習で学生と話をしてやりがいを話す場面がありました。その際は自分の看護を見直す機会になったと自覚できたのでいつもと違う状況で看護を見直すことがいいのだと理解することができました。
なぜ看護師になったかを考えてみる
これは看護のやりがいを見直すのと近いのですが辛い時は辛いことばかり考えがちです。退職したいと考える中「自分はなぜ看護師をしているのか、看護でないといけないのか」を考えてみると解決できることもあると思われます。
休職して看護から離れてみる
どうしても辛く状況を変えたいと思うときや精神的に病んでいる時は一度休職し看護から離れてみることもいいかと思います。状況によっては休職届が許されることもあるため管理者に相談することも必要です。
復職しても精神的負担があれば退職してみる
休職して復職しても状況が変化がない場合、精神的負担が続く場合は退職も視野に入れることが検討必要だと思います。退職して自分に合った職場や仕事内容の場所を検討する方もいます。私も自己の状況に合わせて2度転職しているので看護師は自己のあった職場を選ぶことができます。
最後に
今回は看護のやりがいと忙しさに辛さを感じた時の解消法をお伝えしました。やりがいは忙しさの中では感じにくい状況にあります。辛い時は辛いことばかり考えやすいためそれをまず解消することが必要です。辛いままでいないことが大切であるのでまずは気持ちが安定するように休んで体調を整えましょう。皆様が看護職にやりがいを持ち続けることができますように応援しています。みていただきありがとうございました。

