ナース指導者が教える 看護師入職からベテランになるまでの悩み解決方法とは
看護師の悩みは看護師の状況によっていろいろな種類があります。ちなみに私のつらさや悩みは仕事量が多く給料に見合ったものではないということです。解決方法は23年悩んで解決しています。今まで退職経験2回、産休経験3回と休んで気分転換の期間を作っており、それによって看護師のやりがいを思い出し再度復帰しています。今は実習指導者と、新人指導者と行うことが日々増えています。給料に見合ったものではないと感じることも多いですが、やりがいが勝っているのが現状です。それは何事にも変えることができませんが金銭的には不満は募るため何か別のことで看護師を活かして稼ぐことが出来ないかと考えブログを始めています。仕事量は増えていますが気分転換はできていますので私的にはこれで解決できているようにも感じています。今回は新人からベテランまでの悩みを挙げてそれに対しての解決方法を書いていきたいと思います。よかったらご覧ください。
新人について
毎年各病棟2名程度入職されます。年齢や性別も様々です。新人オリエンテーションから新人研修があり病棟配属となり病棟でもOJTと呼ばれる病棟でのマニュアルにそった教育が行われます。また新人1人にプリセプターと呼ばれる指導者がつき、指導が始まります。半年までは病棟での処置の見学、受け持ち看護を行い、自立へ向けて指導が行われます。8月から9月くらいで複数患者受け持ち、夜勤導入となります。その中で悩みの相談相手はプリセプターや新人の仲間同士で行っているように感じます。
新人の悩み
私の病棟でよく聞く悩みは「インシデント、夜勤の急変について」です。4月から入職し研修も前期を終えて夜勤をし始めています。その中でできることも増えていましたが、今まで指導者が判断して指導していたことを新人自身でアセスメントし、実施していくことが多くなりました。その中で自分で判断できないことが指導者へ相談して進めていくのですがそれでも患者さんの状況でインシデントを報告したりすることもあります。その時に「失敗した」と悩むことが多くあるようです。あとは夜勤を行うことが多くなってきましたが急変にも当たることがあり、夜間診ていた患者さんが朝には亡くなっていたこともありました。その時は周りのスタッフも協力してフォローはしますが自宅に帰ってから「これでよかったのか、早く気づくことができたのではないか」と思うようです。
解決するために行っていること
やはり悩みを訴えることは少ないのでこちらから今の悩みを尋ねて相談してくれるような関係性を作ることです。話を聞いてもらうだけでホッとすることもあるようで「話を聞いてもらってよかった」と言ってくれることもあります。インシデントについてもなぜこうなったのかを親身になって話すこと次回へ引きずらないような会話にすること、改善点を明確にしています。インシデントを起こして失敗したことを何度もしないように指導を行います。夜勤の急変に関しても振り返りを行えるように夜勤での状況を話して改善できることは改善できるようにして経験できたということに「よかった」と感謝できるようにしています。新人のうちに経験できることはまだ指導したりフォローしたりして学べることが多いので「よかった」と伝えています。
2年目について
1年間新人教育を終えると2年目からは指導者が外れ、自分で考えて動くようになります。わからないこともあるためその時は先輩看護師に相談して対応していることが多いと思われます。
2年目の悩み
2年目はまだ新人に近いものがありますので悩みは新人と変わりはないように感じています。2年目となっているので成長しないとと感じているようです。2年目でも一般的な看護知識はあるもまだ判断力は少ないため臨機応変ができず急な処置に戸惑うことが多いと思われます。夜間急変にあたったり、同じチームが新人だったりすると自分で判断しなくてはいけないため悩みが生じます。他のベテランスタッフの関わりとしてはまだ一年目と変わらないと感じることも多いためきちんと指導を継続しています。
解決するために行っていること
成長できる子もいますができない子はできていないことを相談してくるので解決方法を提案します。インシデントや夜勤での急変など当たったことが少ない時は不安を感じるので新人と同様に指導をします。新人と同様に関係性を作っていないと相談もしてこないのでこちらから声をかけて悩みを聞いています。日勤ではゆっくり話すことが出来ないこともあるので夜勤で同じ勤務になった時に話すように心がけています。2年目も自分で判断することに不安を感じるのでベテラン看護師から声かけを行い、解決もしやすくなっているのではないかと思っています。
3年目について
3年目はプリセプターとなり、新人指導者となることがよくあります。またチームリーダーとしてチームを誘導していくことも行います。臨機応変も少しずつできるようになり、知識も経験にともなって増えていきます。
3年目悩み
3年目はできることも多くなりチームリーダーになることも多くなってきます。一般病棟に入職し仕事にも慣れて仕事内容の忙しさに残業を強いられることもあります。また新人への指導も含まれてくるので自分の知識がないと指導できないことで勉強も強いられます。また看護研究での係など仕事以外のことも業務以外でするようになることもあります。忙しいことが悩み、忙しさにて退職したいと考えるスタッフも多くなっているように感じます。
解決するために行っていること
忙しさで残業を強いられる時は協力して残業をしないようにしていきます。上記でも示したように関係性を築くことはもちろんですが、夜勤で話を聞きます。返事としては慣れている子はきちんと悩みを行ってきますが、3年目になると自分で解決できるようにもなるので仲が良い同期のスタッフと話して解決できている様子もあります。他の病院に魅力を感じることもありますのでその時は引き止めずに経験を積むことを優先した指導を行います。やはり同じ場所に長くいて学ぶこともありますが経験上色々な場所で働いて経験値を積むことも必要であると私は考えています。看護師は国家資格なので一生続けることができます。それを踏まえた解答をして解決ができるようにしていきます。
5年目について
5年目はプリセプターや委員会に所属したり、病棟での看護以外にやらなくてはいけないことも増えてきます。また結婚や子育ての両立をしている看護師もいます。
5年目の悩み
私の病棟では5年目が3人います。5年目にもなるとベテラン様にもなりチームリーダーやプリセプターにて新人指導にも関わりを持つことも多くあります。5年目の悩みであることは結婚する方もいると思いますが、仕事との両立、もしくは新人指導での悩みに関しても「きちんとした指導ができるか」またリーダーとしても行うことが多くなるので「リーダーとしての業務ができるか」など成長段階での悩みがあります。
解決のために行っていること
5年目はプリセプターとして指導を行うことがあるので指導者としての悩みを聞くことが多いです。スタッフみんなで育てることが求められるので協力して指導を進めていくことを提案します。自分がプリセプターだった時の経験なども伝えて指導での悩みが解決できるようにしていきます。個人的な悩みも関係性を作ることで話してくれるので悩みを聞き解決していきます。私もそうですが話を聞いてくれるだけで不安は少し解決できるので全て解決できなくても話を聞くことは悩みの解決方法となります。リーダーとしての悩みは業務を重ねること、成長することで解決できることもあるので自分自身で解決できると思われます。
5年目以降の看護師(ベテラン看護師)について
5年目以上をベテランと表記しますがベテランは悩みは新人より増えてくるように感じます。新人は働くことに一生懸命、ベテランになる程仕事量が多く仕事量に押しつぶされそうになります。
ベテラン看護師の悩み
ベテラン看護師の悩みについては子育て両立やシングルマザーなどそれぞれの状況によっても違いはあると思います。ベテラン看護師はやはり仕事量が多くなっているので仕事量と給料が見合ったものになっていないということもあると思います。仕事量と給料が見合っていないと退職して別の場所で働くことを検討します。看護師の給料とはどのようになっているのでしょうか。
看護師の給料
2023年度版看護師の平均給料
平均40.7歳 月収35.2万円✖️12ヶ月✖️ボーナス86.2万円
正社員の人はボーナスはあると思いますが、病院によっても金額は違います。残業手当は働き方改革によって残業を無くすように病棟でも取り組んでいるので手当はつけないことが多いです。委員会の仕事などは残業がつけにくく、夜勤帯にて行うことを優先しています。夜勤は個人によってできるできないもあるので回数が少なければ金額は少ないと思います。経験年数や勤務年数によって昇給はありますが昇給の金額も○千円単位だったりもするので単価が上がらず昇給もわずかです。このように仕事量のみ増量して金額は変わらないと思う看護師が多くなることが予測されます。私の病院でも定時に帰るように取り組みがされています。そのため残業はほぼつかないのです。ただ残業がないように定時に帰ることで悩みを少しでも解決しようと今は定時を目標に仕事を終わらせています。
仕事量の多さ
やはりベテランともなると委員会の仕事など病棟業務以外での仕事、新人指導(プリセプター)、病棟での上司に頼まれた係の仕事、学習会の資料作り、など数えきれない仕事が増えてきます。それをこなすために出勤しているとも言える状況ですが、その中で患者さんの入院、退院、手術出し、記録、夜勤急など責任も増えていきます。間違いを起こさず安全に行うことはプレッシャーでもあり、それでもインシデントを起こしてしまったら緊張感も崩れ、やりがいをなくしてしまう場面もあります。そうなると今の病棟でのやりがいはなくなり、異動希望を出したり、退職がよぎることになります。限界になるとうつなど精神的に病になる方もいます。
解決するために行っていること
対策としてしていることとしては管理者がされているイメージとして
- 希望休暇は確実に通ること。
- 残業はしないように取り組み、仕事が終わったら帰宅し気分転換を図ること。
- 仕事はみんなで協力して終わらせる。
- 管理者と面談を行い、悩みや希望などを聞いていただける。
最後に
私は実習指導者と新人指導者を兼任していますが悩みは色々あります。このブログで書いた内容は一部だと思います。女性特有の悩みやご家族の悩み、子供の悩み、夜勤する上でのつらさや悩み、病院での勤務体制の悩み、数え出したらキリがありません。できればそれに見合った給料がもらいたいや休みがほしいなど言い出したらキリのない思いもあります。世間の不景気にも伴い給料に反映されていないと愚痴を毎日漏らしています。夜勤では不穏患者との戦い、暴力行為をされる患者の静止、ケアと身の危険に伴うもの、コロナの状況では身の感染の危険性、死の危険性もあり、私にとっての看護とはと感じることが多々ありました。多くの看護師はこの内容を伝えると言い出したらとまらないと思います。つらさや悩みを解決することはできないって言いたいです。悩みを少なくするためにスタッフや家族に愚痴を話して解決できるようにしていくことが私にとってもいい方法と感じています。
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