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ベテランナース指導者が教える 充実した実習が行えるために指導者として必要なこと

ベテランナース指導者が教える 充実した実習が行えるために指導者として必要なこと

私は20年以上看護師をしていますが5年以上病棟の実習指導者をしています。実習指導者は学生が無事実習を終えるように指導する役目がありますが今の学生の特徴と実習の現状、実習指導者として必要なことをお伝えして参考にしていただけると幸いです。

看護学生の特徴

高校を卒業した19歳から子育てしながらや前職は一般的な職業を経験された30歳以上の方も多い印象、今は看護大学4年制の学生や看護学校4年制など学校の状況はさまざまである。私が学生の頃は自宅から学校に通っている人と寮に住んでいてそちらから学校に通っている人がいる状況でした。

学生の印象

  • 身だしなみは行えている
  • 挨拶はきちんと行えている
  • 積極性はあまりない
  • 質問をしてくる学生としない学生
  • 記録が充実している学生と薄い学生
  • 精神的負担から実習を休む
  • たまにトラブルも起きる

身だしなみは行えている

身だしなみは実習の基本と言われています。実習前の学校でのオリエンテーションでも指導されている内容となります。学校で指定されている身だしなみにしないと実習には行けない状況になるとも思われます。

挨拶はきちんと行えている

挨拶も実習では必要となる項目となります。スタッフや患者さん、ご家族にも挨拶できるような状況でいないと実習は行えません。挨拶はきちんと行えている印象があります。

積極性はあまりない

積極性は少ない印象があります。どこを見て積極性があるないと判断するかについては忙しそうなスタッフに声をかけることができるか、指導者への声かけ、実習カンファレンスでの発言など見るところはたくさんありますがやはり病棟は緊張するようです。

質問をしてくる学生としない学生

積極性について少ない印象と答えましたがその中には質問をしてくるかしてこないかも含まれます。自己学習した内容や自分が患者さんと関わることで疑問が出た際に指導者やスタッフに質問できるかによって学ぶ内容が違います。新たに学べることもあるので質問はしてほしいと思います。

記録が充実している学生と薄い学生

指導者が評価材料として記録と実習態度を評価内容にしていますが記録が充実している学生と薄い学生がいます。何を書いたらいいのかは学校で学んでいると思いますが自己学習や患者さんとの関わりで学んだことなどが少なくそれに対してのアセスメントも少ないと評価が下がります。また情報収集とアセスメント、看護問題、看護計画の立案ができていないと評価が下がります。基本的な記録方法と受け持ち患者さんの病状や問題点を理解できるかが要点となります。

精神的負担から実習を休む

実習に初日は参加されるがその後体調不良を理由に欠席される方がいます。欠席日数で評価が下がることもあります。新しい環境になれず精神的負担で欠席する学生も少ないですがいるのが現状です。

たまにトラブルも起きる

トラブルというのは患者さん対応で学生がやってしまったこと例としては許可されていない車椅子移乗をさせたや禁止されている事項をしたなど、患者さんは学生に要望したら叶えてくれるなどと思われることもあるためその状況で仕方なく対応した結果学生のインシデントとして報告することとなります。

実習の現状

実習の内容としては基礎Ⅰ、Ⅱ、成人、老年、外来、統合、精神科、母性、小児など多くあり、4年間の間に全てを行い評価を受けます。この中で情報収集やアセスメント、看護問題、看護計画立案など基本的な内容と環境整備や清潔ケアなど患者さんに必要なケアを実施していきます。

基礎Ⅰ、Ⅱ看護実習

患者さんを初めて受け持ち病棟での看護師の役割、感染対策、危険防止、安全対策を学び、受け持ち患者さんを持つことで担当の患者さんの情報収集、アセスメント、看護問題、看護計画の仕方を学びます。基礎はコミュニケーションの仕方も学ぶ項目となりますのでどのように会話をしたら関係性を築き、コミュニケーションを行えるかを学びます。

成人看護実習

成人実習は地域包括病棟の特徴や他職種連携を学びます。また手術前と後の回復期の関わり方、看護計画立案、評価まで行います。成人Ⅲについては緩和病棟での実習も含まれます。終末期の患者さんへの関わり方も学ぶことになります。

老年看護実習

老年は高齢化社会の現状を理解した上でのコミュニケーション方法や高齢患者さんへの情報収集から看護計画立案、評価まで行います。介護認定調査や他職種連携も含まれており、病棟実習や施設や介護医療院など状況学びます。

外来・統合実習

外来と統合実習の流れで実習を行うことがあり、統合は2名患者さんを受け持ち優先順位を学びます。また管理や総リーダー、チームリーダー、チームメンバーなど固定チームの仕組みを学びます。4年生での実習となることが多く、実際の仕事現場の状況を理解した上での実習になります。この中にも他職種連携が含まれ、合同カンファレンスで何を話しあわれているかも学ぶことができます。合同カンファレンスでは入院から退院後の状況をスタッフ間で理解し何が問題点となっているかを他職種で話し合います。問題点を皆で協力して実施していくことで早期治癒、退院となるという流れになります。

精神科実習

精神科は病棟や施設での特徴を知り、患者さんの疾患から情報収集、看護問題、看護計画、評価まで行います。施設では社会復帰に向けてどのような取り組みが行われているかを学びます。

母性・小児実習

母性は産婦人科での患者さんを受け持ち出産へ向けての関わり方と出産前のケア、出産の立会い、出産後の母子の関わりを学びます。小児については成長過程を理解し保育園や小児病棟での実習があります。

実習指導者として必要なこと

実習指導者として必要なことはいくつかあります。これは私は実習指導者として行ってきた際に学んだことですのでよろしければ参考にしてください。

  • 学校の先生とコミュニケーションをとり、学生の状況を知ること
  • 学校の先生から伝えられた学生の特徴を理解して関わること
  • 実際消極的な学生に対して声をかけて問題や質問はないか確認すること
  • 学生もチームなためその大切さを伝えること
  • 実習カンファレンスで積極的な意見が出て話し合いが充実するように計らうこと
  • よかったことは褒めること
  • スタッフとの間をとりもち問題点は指導者が考慮すること

学校の先生とコミュニケーションをとり、学生の状況を知ること

学校の先生とコミュニケーションをとることは学生の情報を知る上ではとても大切なことになります。まずは学生に関わる上で気をつけることを理解して関わることで問題点を少なくすることができます。精神的な負担で欠席させないようにこちらも計らう必要があると思います。

学校の先生から伝えられた学生の特徴を理解して関わること

学校の先生は学生の特徴を伝えてくれるのでそれを理解して学生に関わります。声かけ方法も学生によって変えることもあります。学生の状況によっては指導スタッフも変えることもあります。状況を理解することがとても必要になります。

実際消極的な学生に対して声をかけて問題や質問はないか確認すること

学生から指導者やスタッフに声をかけることはとても怖いことです。自分が学生の時を思い出すと無理と言えます。忙しさを学生にアピールすることはとても雰囲気が悪いと思われても仕方ないのですがその中でこちらが声をかけることで筋道を作ることができ学生も声をかけやすくなります。最初に声かけを行うと指導者やスタッフ、学生の関係性もよくなることが多いです。

学生もチームなためその大切さを伝えること

学生は個別的よりもチームとして動く方が学生の連携もでき、まとまりが良くなります。全ては協力しないといけないということになります。1人の学生に伝達して周りの学生に伝わっていないこともありますがそれは評価が下がります。まずは学生間で情報共有して実習をする方がまとまりがあるということで評価が上がります。実際看護師で働くときはチーム連携が大切なんだということも理解できます。

実習カンファレンスで積極的な意見が出て話し合いが充実するように計らうこと

実習カンファレンスは学びの共有としてはとても重要です。これがないと各個人で学んだことを深めることができません。このとき発言があるないで学びの共有の深さに違いがあります。学生それぞれが積極的な意見を言うことができるように指導も必要です。基礎実習では実習カンファレンスの行い方は完璧ではないためこちらからの指導は必要となります。

よかったことは褒めること

実習中に業務に忙しい状況で「よかった」と褒めることはなかなかできない現状があります。実習カンファレンスでは指導者も発言する機会となりますのでこの時によかったことを伝えると印象に残りやすいと思います。注意するときも先生にも注意したことを伝えることで再度学校で振り返りをしていただける印象があります。

スタッフとの間をとりもち問題点は指導者が考慮すること

忙しいスタッフに行動計画を言う際やシャドーイングをする際に話しかけづらいとはよく聞きます。自分の時もそうでした。今では私自身は指導者となりましたのでスタッフと学生の間を取り持つこともしています。スタッフに「学生さんつくから」と声をかけることでスタッフも気をかけてくれます。スタッフが忙しすぎて学生対応できないときは考慮して指導者の私に学生をつけたり、他のスタッフにつけたりと采配することもあります。

まとめ

充実した実習が行えるために指導者として必要なことをお伝えしました。指導者としてできることできないこともありますが学生さんが充実して実習を終えるようにどうしたらいいかは毎回違うようにも思います。毎年の反省点を来年度の目標にしています。学校の教員との話し合いもとても重要となります。これは私が経験して学んだ一握りでありますがよろしければ参考にしてください。見ていただきありがとうございました。

別のブログで実習カンファレンスや実習について載せています。よろしければ見てくださいね。

 

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